柏餅が茶席で出される時は「柏台」という漆器を用います。




柏台の上に、人数分の柏餅がのって客に出されます。
三種(味噌、つぶ餡、こし餡)  用意しました。

柏餅の御製は、東京・住吉      菓子工房     福どら   です。


引き出しが付いています。

この時、引き出しを開けて出す説と閉めて出す説があるのですが、引き出しがあることをあらかじめ客に教えてあげた方が親切かなぁと、私は開けて出す派です。

客同士の会話で、引き出しを何に使うかを話すきっかけになります。







一つ懐紙に取りました。菓子は向こう側から取ります。







柏台をお隣に送ります。








正客ということにして、「いただきます!」


「お~~!  約束通りの兜形!」





「美味しい~!」


こし餡です。






食べ終わった頃に、柏台が末客から戻ってきます。


手がかりが少し開いています。





引き出しを開けます。






柏葉を懐紙に包んで引き出しの中に入れます。




柏台はお隣へ。



そしてお茶が出されます。






上手!











閉めた状態で末客から戻ってきた時は、向こう側からこちら側に手がかり分を押し出して扱います。



柏台は柏餅だけではなく、粽(ちまき)など殻のある菓子に用います。





柏台の扱い方は、茶道のマニュアル本に書いていないので、お茶の先生によって扱い方は微妙に違います。
とれが正しいということはないと思います。参考までに。







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