久しぶりの香合です。
山口県・萩 初代 納富鳥雲(のうとみちょううん)さんの糸巻香合です。
香合は、炉の茶席で炭手前(種火状態の火元に炭を足す手前)の時に、練香(ねりこう)を入れて持ち出す器です。

糸巻きは、糸を長く繋いでいくことが 長寿につながる ということで縁起ものです。
健康を願う香合です。
練香は、買ってきた時には乾いた状態です。
正露丸みたい。
でも少しする香りは、お香そのものです。
これに、水か酒を入れて練ります。
練る時にはビニール袋の角を使うと便利です。
右が蓋。
左が実(本体を実といいます)です。
練ると良い香りが部屋に満ちます。
作り方が下手なので、アップ写真は恥ずかしいのですが・・。
一個だけ作りました。ほんとは二個入れます。
練ったあとは三角に作ります。 こんな感じです。
これを火に入れて香りを出し茶室を香りで満たします。
香の銘は、鳩居堂「若松」です。
裏側です。

厚みのある、どっさしりとした香合です。

綺麗ですね。

初代 納富鳥雲(のうとみちょううん)さんは戦後、萩焼の卸売業をしていましたが、自ら萩焼の作陶を志すようになり、修業され開窯しました。
卸売業をしながら様々な萩焼に触れる中で自ら作陶を志す思いに、何か打たれるものを感じます。
初代 納富鳥雲さんは、主に茶陶に取り組みました。
大きさはこんな感じです。

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