昨夜放送の、Eテレ「グレーテルのかまど」で花びら餅を特集していたのに触発されて、「花びら餅」を研究することにしました。




花びら餅は、裏千家の初釜に使われる和菓子ですが、いまは新年の和菓子として、流派に関係なく広く親しまれています。








最初に登場は、京都    七條甘春堂さんの花びら餅です。


白さが際立つ柔らかな餅に、小さくほのかな紅色が透けています。


茶碗は、唐津     大橋裕さんの絵唐津です。

銘々皿は、岩手県・花巻     台焼     杉村峰秀さんです。




研究のため、失礼ながら餅をめくってみました。


餅が薄くて柔らかく、両手でゆっくりとめくりました。

牛蒡は、一本。

白味噌餡は、俵型で白味噌の存在をきちんと主張している色合いです。

小さいですが、テレビで解説していたように、紅色の餅は菱餅になっていました。


遠慮がちに小さな菱餅、表面に淡い紅色を浮かび上がらせています。


菱餅は小さいのに存在感がありますね。

かなり上品な味わいです。










二番目に紹介するのは、東京・銀座      清月堂本店の花びら餅です。


透けて見える紅色は、かなり大きい印象です。








茶碗は、茨城県・石岡       岩見正巳さんの胴〆め茶碗です。


銘々皿は、岩手県・花巻     台焼     杉村峰秀さんです。







失礼ながら、餅をめくってみました。

餅はちょっと硬めです。


白い餅と紅色の餅が、きちんと分けられて作られています。

菱形にカットしていないのが惜しい感じです。

牛蒡は、一本です。

白味噌餡は、少し白い印象です。





切り口は白い餅と紅色の餅が馴染んでいます。


切ると圧力で二枚の餅が馴染むようてす。






これは奥が深そう。
和菓子屋さんによって、工夫がずいぶん違いそうですね。






「花びら餅」(2)に、つづく・・・








#茶道  #茶の湯  #和菓子  #陶芸  #陶器
#抹茶  #スイーツ