銘は、「藪柑子」(やぶこうじ)
御製は、京都 鶴屋吉信
藪柑子は夏の終わりから秋に花が咲き、その後実をつけて初冬にかけて赤く染まっていきます。

藪柑子は別称で、十両とも呼ばれます。
これは、実が千両や万両に似ていますが、一枝に2~3個しか実を付けないので、十両と呼ばれているそうです。

藪柑子は葉がしっかりと鮮やかなので、観葉植物としても人気があるようです。

銘々皿は、岩手県・花巻 台焼 杉村峰秀さんです。
茶碗は、青森県・弘前 津軽焼です。
良い感じに点ちました。

お茶が美味しそうに見えます。
しっとりとした、こし餡です。

東北地方の伝統的な窯でよく使われている、白い海鼠釉がさっと掛けられています。
口の縁の釉薬が薄くなっているのが、お洒落な印象です。

綺麗な茶碗です。

津軽焼は津軽藩主が江戸から陶工を呼び寄せ始まった焼き物です。
他の藩ではこうした場合、茶陶など高価に販売できる陶器を作らせることが多いのですが、津軽藩の場合は広く民衆が使える生活の器や子どもの玩具を作らせました。
茶碗も気取らない、民芸ぽい造りになっていますね。
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