乾いた、土が荒めの茶碗に熱いお湯を突然に入れると、茶碗内部の空気が急に膨張して茶碗が割れることがあります。



それを防ぐために、萩茶碗、楽茶碗などは使用する前に、たっぷりと水に浸して水を含ませる必要があると言われています。

萩茶碗、楽茶碗を使用する前に、5~6時間は水に浸した方が良いとされています。

はたして陶器は水をどのように、どれだけ吸うのでしょうか?







当代(八代)    兼田佳炎さんの萩茶碗で吸水性実験をしてみました。





乾燥した状態では・・


407グラムです。





10分間水に浸して測ってみました。


なんと!
たった10分で431グラム。

ということは、わずか10分で24ccも水を吸いました。






もう10分間浸したら・・


さらに2グラム増えました。

最初の10分間で概ね吸ったことになります。





今度はさらに1時間。


1グラム増えました。

実質最初の20分で吸水をほぼ終えた感じです。



念のために、あと1時間浸しましたが、変わらず434グラムでした。






お茶の先生は、十分に吸わせるには5~6時間は必要と言っていましたが、1時間くらいで十分に水を吸いました。







せっかくなので、お茶を点てました。

良い感じに点ちました。


萩の七化け  と言って、萩茶碗は茶を吸って変化していく姿を楽しみます。。

今後どういう風に化けていくかな。




東京・渋谷    ふるや古賀音庵(こがねあん)     「餅のどら焼」を添えて。



名の通り、もちっとしています。





お茶の先生方は水に浸す時間は5~6時間は必要と言いますが、これまで幾度か萩茶碗、楽茶碗で吸水性実験をしてきましたが、概ね30分くらい浸せば十分なようです。









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