萩茶碗や楽茶碗は使用する前に必ず水に浸し、十分に水を吸わせます。

目的は主に二つと言われています。

一つは、空気が含まれている状態に急に熱いお湯を入れると空気が膨張して割れることがあるので水を吸わせて空気を抜く。

一つは、お茶を吸わせないため、あらかじめ水を吸わせておく。

以前、萩茶碗と楽茶碗の吸水性実験は報告しています。



今回、志野茶碗も土が荒いので、水をどのくらい吸うのか実験してみました。

使用したのは以前紹介しています、岐阜県上石津           田部井健二さんの志野茶碗です。
昨年5月1日に紹介しています。ぜひ、御覧ください。



乾いた状態で542グラム。

茶碗としては重い方ですね。




水に浸しました。



水に浸すと、気泡がたくさん出てきました。

水をたくさん吸っているようです。





気泡が出なくなるまで二時間。


重さを計ると・・


572グラム。

30グラムも増えました。
かなり吸いました。




ということは、萩茶碗、楽茶碗だけではなく、志野茶碗も充分に水を吸わせた方がいいみたいです。






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