これまで李方子(日本読みで、りまさこ)さんの茶碗は、井戸形、刷毛目、三島、青磁などをいくつか紹介してきました。







李方子さんは、日本の皇族  梨本宮家の長女で朝鮮王朝最後の皇太子に嫁がれた方です。

その結婚は、日本と朝鮮を結びつける政略結婚とされています。



戦後は韓国に渡り、日本と韓国との橋渡しの努力をずっとされました。






韓国で初めての障がい者施設や障がいのある子どもたちのために養護学校を設立しました。


その資金捻出のために、李方子さんは趣味だった七宝焼や陶芸で作品を作り日本で販売しました。



この茶碗は、その一つです。

優しい雰囲気の茶碗です。

障がいのある方のために生きた人柄を感じます。






高台まわりです。






箱書きは、李方子さんの直筆です。


障がいのある子どもたちのために生きた生涯は慕われ、韓国の母とまで言われました。



亡くなられ時は、日本の皇族出身でありながら、準国葬となりました。


茶碗の高台脇に「方」の字が入っていますが、これは陶器の場合で、青磁には「方子」のサインが入ります。



李方子さんの青磁茶碗は、昨年3月16日、9月4日、12月7日に紹介しています。
ぜひ、御覧ください。








#茶道     #茶の湯    #和菓子    #陶芸