青森・津軽焼の蓋置(ふたおき)です。

蓋置は字のごとく、茶席で釜を開けた時に釜の蓋を置く陶器です。
点てている途中で釜に蓋をした時には、柄杓の合をのせます。
写真はその様子です。
蓋置は、茶席で棚を使った時だけ陶器を用いて、棚を使わない時は竹の蓋置を使います。

津軽焼の歴史は、藩窯の歴史の中でも特異な経過をたどります。5月6日に茶碗とともに詳細を紹介しています。
ぜひ、御覧ください。

朝鮮唐津のような釉薬がかかっています。
でも、津軽焼です。

釜の蓋をのせると、このような感じです。
蓋置は、1970年代くらいまでは、よく茶席での客の道具の拝見に出されていたと聞きました。
現代は、正客が蓋置を聞くことがほとんどなくなりましたし、全く拝見に出されることがなくなりましたね。
茶席で手元に取って蓋置を拝見したいなぁ。
今度、正客に座ったら蓋置の拝見を請うてみます。
#茶道 #茶の湯 #陶芸