秋田県大仙市で焼かれている、楢岡焼(ならおかやき)の茶碗です。

楢岡焼の歴史については、5月2日に紹介しました楢岡焼の銘々皿の記事に詳細を書かせていただきました。

ぜひ、御覧ください。



楢岡焼は昭和初期に濱田庄司、加藤唐九郎らと出会い、作風がさらに広がりましたが
、戦後は瀬戸焼や益子焼が大量に秋田に入り廃業の危機に陥りました。


しかし、独特なあたたかみのある作風が支持され、今も焼かれ続けています。






黒い茶碗ですが、口縁のところが淡い色合いになっていて、まるで漆器のような雰囲気です。






ずっしりとした存在感がありますね。

深さ、厚みがあります。



大きさとしては直径12センチを越え、今時の茶碗としては大振りです。

しかも重いです。




高台も大きめで、漆器の椀のような造形です。

高台の真ん中に「楢岡」とあります。






まるで黒い漆器です。

民芸の器らしさが強く感じられる茶碗です。




楢岡焼は海鼠(なまこ)釉の青い色が特に有名です。
秋田新幹線のグリーン席の青い内装は、楢岡焼の海鼠釉の色合いを参考にしたと言われています。






この銘々皿の色合いが、海鼠釉です。










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