銘は、「菱はなびら」
御製は、近江八幡 たねや

菱はなびらは、別名 花びら餅と言われています。
現在は、花びら餅の名前の方が一般的に知られていますね。
餅に、赤い菱餅、牛蒡、味噌餡をはさんだものです。
最近は赤い菱餅を使わずに、単に赤い色を付けたものがほとんどです。
ですから、正式名称の「菱はなびら」として扱えるのは少ないです。
ルーツは宮中で「歯固めの儀式」で使われた餅だそうです。
元々は、牛蒡だけではなく他の野菜や固い肉などもはさんでいたようです。
明治時代に入り、裏千家十一代 玄々斎が宮中より菱はなびらを使うのが許され、初めは裏千家の初釜でのみ使われていました。
現在は、広くお正月のお菓子として知られ使われています。

銘々皿は、吉向松月さん
茶碗は、濱田庄司さん

たねやさんは、赤い菱餅を使っています。
花びら餅を食べるときに、菱餅だと超嬉しいです。
花びら餅は、以前は牛蒡が二本のものが多かったのですが、最近は一本になりました。
歯固め が必要ないからかな。
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