備前で作陶された、金重素山さんの耳付き花入れです。
金重素山さんは、金重陶陽さんの弟さんにあたります。

耳付き花入れですが、金重素山さんの耳付きは耳が小さいのが特徴です。
高さは21センチくらいなので、細く高い印象です。

「伊賀の耳付き、信楽の耳無し」という言葉があります。
伊賀焼と信楽焼の違いを、耳の有無で表した言葉です。
この言葉の信楽を、備前としている場合もあるようですが、少ないですが備前には江戸時代より耳付きが見られます。
なのて、やはりこの言葉は信楽が正しい感じです。

口は小さめに絞られています。

口の削りが個性的です。
備前の花入れは、特に真冬の茶室に合うように感じます。
椿を生けような。
#茶道 #茶の湯 #陶芸