銘は、「錦の秋」


御製は、愛知県半田       松華堂       です。







このような形態の和菓子は、和菓子の世界では「棹菓子」(さおがし)、「棹もの」と言われているジャンルに入ります。

写真は切った3分の1なので、実際の大きさは写真の3倍くらいあります。


しっとりして、口に入れた感触は素晴らしいです。
それに口に入れるとフワッと美味しい香りが広がります。

少し赤や黄が入ってもいいかも。







銘々皿は、萩焼     吉賀将夫さん

茶碗は、李方子(日本読みで、りまさこ)さんです。






李方子(りまさこ)さんは、日本の皇族   梨本宮家の長女で、戦前に李氏朝鮮    最後の皇太子に嫁いだ方です。
日本と朝鮮を結びつける政略結婚とされています。

戦後は韓国に帰化して韓国最初の養護学校や障がい者施設をつくり、障がいのある方のために生きました。


李方子さんの趣味は七宝焼や陶芸でした。

この茶碗は、養護学校や障がい者施設をつくる資金を捻出するために、李方子さん自らが作陶し販売した茶碗です。



日本の皇族出身でありながら韓国の母と慕われ、亡くなった際には韓国で準国葬となりました。

障がいのある方のために生きた一生でした。


陶器には、「方」
磁気には、「方子」

のサインが入ります。


これまで、李方子さんの井戸、刷毛目、青磁などの茶碗を紹介しています。
ぜひ、御覧ください。










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