大阪府交野(かたの)で作陶されている、吉向松月(きっこうしょうげつ)さんの「赤へらめ」銘々皿です。

吉向窯は二つあり、吉向松月さんの窯と吉向十三軒(じゅうそうけん)さんの窯は兄弟関係になります。
初めて吉向窯の存在を知った時には「大阪に窯元があるんだ」と素朴な驚きを感じました。
まさか大阪に陶器を焼く窯元があるとは・・。
でも私が知らなかっただけで、江戸時代から超有名な窯です。

箱には「赤へらめ銘々皿」とあります。
へらで模様を掻いたということでしょうか。
直径が12センチメートルくらいなので、渦巻き模様の太さが結構太いのが分かるかと思います。

裏側も見事なへらめが入ります。
真ん中には「吉向」の印が押されています。
茶の湯 茶道では、銘々皿を使うことは基本的にありませんが、茶席の趣向や和菓子によっては使います。
赤い銘々皿には、どういう和菓子があうでしょうか。
今度合わせてみます。
家でお茶を楽しむ時は銘々皿は必需品で、手元に素敵な銘々皿があると楽しいですよね。
5月17日に吉向松月さんの茶碗を紹介しています。
そちらに吉向窯の興味深い歴史にふれていますので、ぜひ、御覧ください。