銘は、「まさり草」
御製は、京都 七條甘春堂 です。

「まさり草」とは、菊の古名です。
九世紀末の朝廷での 寛平(年号です)歌合わせでの歌に、
「すべらぎの 万代までに まさり草 たまひし種を 植ゑし菊なり」
という歌があるとのことです。
「すべらぎ」とは天皇のことです。
天皇と菊の関わりを感じさせる歌ですね。

きれいな菊花です。
夜の白菊のようですね。

銘々皿は、島根県 出西窯(しゅっさいがま)
茶碗は、李方子さんの井戸茶碗です。
朝鮮王朝最後の皇太子妃です。
7月1日に紹介しています。ぜひ、御覧ください。

外側は、外郎(ういろう)
中は、白餡 です。
和菓子屋さんで、いろいろな菊の和菓子がつくられる季節です。楽しみです。