初夏の干菓子 水 と 楓
御製は、京都 鶴屋吉信 です。

干菓子は薄茶の時に出される和菓子です。
干菓子は主菓子(おもがし)のような、銘 を付けるという扱いをしないのが普通です。
この干菓子三種は、商品名では「水と楓」とありましたが、あくまでも干菓子の組み合わせを商品名としています。
茶会で自分でつくった干菓子を出す際も銘は付けませんし、客も銘を聞いたりしません。
客は干菓子が出されると、何を表現しているのかを受け止め、亭主の想いをくみ取り趣向を感じ、季節を感じます。

茶会の席で、菓子器に数種類の干菓子がのせられ出されると、位置や角度・・・どのように懐紙に取ったらいいか迷います。
センスが問われるような、センスを見られているような気がして、私のような小心者はドキドキしてしまいます。
このような懐紙への取り方は、センス無しですね。
干菓子が綺麗に見える取り方をしたいものです。

茶碗は、萩の波多野善蔵さんです。
ちょっと夏向きではない印象の茶碗ですが、あえて使ってみました。
意外と合うのに、ちょっとびっくりです。