山口県萩で作陶された、初代 廣瀬淡雅(ひろせたんが)さんの茶碗です。
4月14日に紹介しました 初代 廣瀬淡雅さんの茶碗と作風が全く異なるので、紹介します。
この茶碗は、砂がたくさん混じりザラザラした感触です。
萩焼とは思えない、荒らさがあります。
茶会にでたら、話題を集めそうな茶碗です。

この茶碗の色合いから、萩焼の主な土である大道土を使っている印象を受けます。
大道土には荒い砂は混じっていないので、あえて砂を混じらせたのではないかと想像しています。
萩焼といっても いろいろな作風があり面白いですね。

高台まわりは特に荒い砂が見られます。
初代 廣瀬淡雅さんの作としては珍しいかなぁと思っています。
砂が多すぎると焼いた時に割れるので、微妙な作業が必要です。
一人の作家でもいろんな造形の茶碗を作るので、比べると楽しいです。

横から見ると、たっぷりとした造形に迫ってくるものを感じます。
いろいろな作風の萩茶碗を比べると面白いですね。
現在、二代目 廣瀬淡雅さんが窯を継いでいます。