山口県萩で作陶された、十三代  土谷一水さんの茶碗です。

萩の焼き物なのに、唐津の名が入っている窯元です。

十三代  土谷一水さんの祖先の 初代 鹿郎衛門は唐津の陶工で、1500年代終わりに唐津から萩の須佐に移り住みました。
毛利家家老であった  須佐領主の益田氏に土谷姓を与えられ、御用窯となったそうです。

須佐は長門の国の最北部に位置しています。現在の行政区分では萩市に入りますが、領主が益田家なので 須佐は須佐として理解した方がよさそうです。

当代、十四代は土谷道仙を名のられています。

現在も萩焼というより唐津焼に近い作品も時折作られています。

この茶碗は、井戸型で伝統的な萩焼ですが、色合いは古唐津に近い印象です。




かなり大振りの茶碗です。



須佐唐津焼の古い窯跡は、現在 発掘が続いています。



土の色合いは唐津ぽいです。
かなり侘びてきています。