岐阜県土岐で磁器を製作された、塚本快示さんの菓子鉢です。

塚本快示さんは、白磁胎がまだ柔らかいうちに削るという手法をみつけ、優しい印象の絵柄の作製に成功しました。

それまでの磁器の彫りは固い印象になるもので、柔らかな優しい印象の彫りは磁器の世界には無かったものです。

塚本快示さんの磁器の柔らかな優しい印象の絵柄は世界的に有名になりました。

現在は御子息の満さんが白磁胎を削る手法を受けつぎ、快山窯を継がれています。



菓子鉢は茶席で主菓子を出す際に使われます。
用意した菓子に合わせて、菓子鉢を選びます。時には菓子鉢に合わせて菓子を用意します。

故に、客も  菓子が活きる菓子鉢、菓子鉢が活きる菓子という相乗効果を楽しみます。

この菓子鉢は青白磁で、爽やかな印象です。彫られた絵柄も華やかながらも出しゃばらず、爽やかです。
造りがとても薄く、軽い菓子鉢です、

青白磁の色合いが夏向きのような気がして、夏に使っています。
菓子は思い切り華やかにして、菓子鉢の絵柄に負けない感じにしています。




光をよく反射し写真が撮りづらいので部屋の明かりを落として撮影しましたが、しっかり写るほど素晴らしい輝きです。