輪廻の法則は今世における個人の人格まで支配する物ではないと思います。転生とは、再生ではないからです。
 性格の引き継ぎではなく、新たなテーマへ向かうための生まれ変わりだから、転生とはいわば新生なのです。そんなわけで、前世に余程悪い奴だった場合、今世は清く正しく生きる可能性のある種に命を宿すはずです。

 つまり輪廻とは「古い自分」を顧みて、神(本質)に向かって歩む「新しい人」となることの連続なのです。

「新しい人」となることとは、古さへの否定でも逃避でもなく、他者への、あるいは自分自身への過去のあらゆるわだかまりを心広く解放していく作業です。
転生を繰り返し生きると言うことは、欠点だらけの自己の現実を直視して、その弱さに対するこだわりを解放し、神(本質)からの受け入れを待つことです。

「受け入れを待つ」とは、諦めでも放棄でもなく、虚心に神(本質)の前に、心を解放した自己を託すこと。すなわち「全託」と言い換えてもいいでしょう。

 全託すれば「なるようになりますように」と気づくことでしょう。その時点で、神(本質)に受け入れられているからです。


 辛い出来事があり、これは前世の因縁なのかと友人に問うた・・・。彼は、誠意を込めて返事をくれた。