雨が降るなら、またそれもよし。
 冬が来るなら、またそれもよし。
 焼け付くような炎暑の夏も、風塵だらけの春もまた。

 風情って、結局は向こう側にあるのではない。解し、いとしく思わねば、景色は死んでしまうから。
 死んだ景色の中で、呼吸は辛かろう。
 気持ちはささくれよう。

 移ろい行くものの中に我もまたいるという
 束の間の中を漂っているという
 そのもろさ そこに湧く寂しさ
 ときに、力ある切なさ。

 梃
 「棒の途中に置いた支点を中心に棒が自由に回転して、小さい力を大きな力に、小さい動きを大きな動きに変える仕組み。」