おはよう。
 
 「薬罐だって空を飛ばないとはかぎらない」(「未確認飛行物体」 入沢康夫)なんてフレーズ見つけたときの、【いい感じは】、平安とかいうものに通じている気がする。私の場合?
 で、ときにせっせと探す。
 自分で書けばいいじゃない? だって、書けないから、ね。
 
 「ランゲルハンス氏の島」という同氏の詩集のタイトルをおしゃれだなあ、と感じたのは、若いころのいつぞやで。

 「いい加減に女子学生みたいな精神を廃棄しろ」と先輩に言われてた・・女子学生だったのに。

 田舎に育ったから、きっと、風だの光だのが成育にかかわってくれたのだ。風や光のせいではないが。
 それと・・・。田舎って、「いいところ」ではないから。
 
 たとえば、進学、とういとき、遠い近いにかかわらず、家を出なければならない。大学がないから。
さらに、田舎のことだから(加えて時代性)、豊かではない。貧しい。それを承知で家を出なければ、進学できない。親に仕送りさせるということへの心苦しさ。

 こんなのもある。冬に母の手が真っ赤になっている様子。特にどうということはない、季節の風物詩、かもしれないけれど、大好きな母の手が腫れている光景は胸を突く。

 そんなのも含めて、田舎。

 で、あんなこんなが「女子学生みたい」なのだ。かくいう先輩も同郷で、お父さんが早くに亡くなられ、おかあさんが仕立てなどで生計をたてられていた。胸にはいつもその姿があったに違いない。
 田舎という背景の中で、ことさら母親って、「弱点」だな。

 なんで、いつも脱線なんだろう。
 脱線して、母を思う。

 ゆうぐれ
 瞳をひらけば
 ふるさとの母うえもまた
 とおくみひとみをひらきたまいて
 かわゆきものよといいたもうここちするな


 八木重吉のこの詩がじんわりと沁みる。
 空の深くにいる母が、かわゆきものよと言ってくれてるような。