うん。そうだよなあ・・・。
 独り言をいいつつ、本を読んだり。
 お。いけるよねえ。
 独り言をいいつつ、食事をとったり。
 で、そういう自分を発見して「あぶなっ」とまた独り言。こういうときが「ヤバい」か。

 「ヤバい」って、言葉、テレビをつければ四六時中聞こえてくる。
 
 やばいとは
 「危ない」「悪事がみつかりそう」「身の危険が迫っている」など不都合な状況を意味する形容詞や感嘆詞として、江戸時代から盗人や的屋の間で使われた言葉である。
 その後、やばいは戦後のヤミ市などで一般にも広がり、同様の意味で使われる。
 1980年代に入ると若者の間で「怪しい」「格好悪い」といった意味でも使われるようになるが、この段階ではまだ否定的な意味でしか使用されていない。これが1990年代に入ると「凄い」「のめり込みそうなくらい魅力的」といった肯定的な意味でも使われるようになる。(日本語俗語辞書)

 「やっぱり危ないのほうだな」・・・とこれも独り口に出す。あぶないって。

 
 過去を振り向くな、そんなふうに言われることは多い。でも行く道より、来た道のほうがもう長い。こうなれば、振り返るのも悪くはない。ただ、回想するたびに、人間というものが醸されたり、ちょっとでも智慧になったり、人生を広げたりするなら・・・。
 過去はもう随分と脚色されている。都合がいいように塗られていて、まずいなあ・・・という箇所は、まるで戦争中の検閲のように黒いマジックで潰されたりしている(黒塗りが多すぎて、読めないぞ)。
 でもね、生き方とか・・・そんなむつかしいことでなくていい。
 己の愚かさの再発見は、布団をかぶって死んだふりをしたいくらいだけど、それはもう百も承知で。
 
 親にも、友人にも、夫にも、子供にも、文句なしにありがとう・・・実際そうなのだから。自分の成り立ちが、ほとんど自分の力ではないことがよくわかる。まあ、こんなやつを見捨てもせずに。

 サンキュ。
 割と軽く口にしてみる。何が幸福か、なにが不幸か。そんなことを考えずに生きてこられただけでも、私は幸せ者である。「ヤバ」。