息子から聞く本屋さんの「まあ!」という話。彼が大学生の頃にやはり本屋でバイトしていたときから、なかなかのもの。

 「これ、レシートをなくしたんですが、ここで買ったので返品したいのですが」。
 そう言って、茶色に変色した本を差し出したのは、多分80歳くらいという男性。
 「これ、ですか?」「間違いなくここで買いました。もう大分前なのでレシートはなくしたんです」。

 無理です、と返事すると、なんとか、いやいやとやりとりのあと「お前、なんという名前だ。本社に連絡してやる」とお帰りになったそうで。
 後日。「これ、レシートをなくしたんですが、ここで買ったので返品したいのですが」。そう言って、茶色に変色した本を差し出したのは、多分80歳くらいという女性。今度は女性です。

 無理です・・・お願いします。なんとかなりませんか。
 出来かねます。そこをなんとかなりませんか・・・・

 泣きそうな顔されても、できんしね~。諦めてお帰りになったとか。


 妙なのは本が増えるという日。
 あれ?確か1冊しか在庫がなかったはずの本2冊に増えている。
 あれ?こんな本、あったっけ? 
 え?なんでこんな古そうな本が並んでいるの?
 
 で、あるべきではない本を見つけた数人で防犯カメラを確認すると・・・高齢の男性が、本を差し込んでいる図。盗むではなく、持ち込むというケース。それも、きちんとカテゴライズされ、なかなかの専門書だったりするのだそう。

 書店は、カオスである。