「愛について」 (殿岡 辰雄)



  ひとを
  愛したという記憶はいいものだ
  いつもみどりのこずえのように
  たかくやさしく どこかでゆれている

  ひとに
  愛されたというおもいはいいものだ
  いつも匂いやかなそよ風の眼のように
  ひとしれず
  こちらむいて またたいている

  「愛」をいしずえとして
  ひとよ
  生きているといろんなことがあるものだ



 
 言葉にすると、こんなことだ。
 なにを、言葉にすると? って? そこは言葉にできないの。