こんな日がくるとはわかっていた。
 
 思想家の鶴見俊輔が亡くなった。いつかはこういう日がくると・・・。
 それも、そう、遠くないお別れだとも。
 わずかなりとも、私の目が開いたのは、彼に負うところが大きい。(むろん知り合いではない)


 夫を亡くし、友達が逝き、柔らかいはずのこころが硬直したり、曲がったり。そして自分につらなるであろうものらの喪失を意味もなく想像してはうろたえる。

 自身の死の幻影?
 幻影ではない。それもまた、私自身の死の姿。



 イメージ。生きている実感も絶望も、イメージによってつくられる。イメージは実像を作り上げるが、イメージはまた虚像でもある。どんな世界もそうして成り立っている。いわば相似形。実と虚の入れ子。
 
 なんだか混乱。迷路に入った・・・。休止。





 そうか・・・亡くなったのか・・・。