おななが空いて目が覚めた。よくあるパターン。でも、わかっていること・・・パンがない。パンでなくともいいようなものだけど、日曜の朝だもの。トーストがいい。トーストの横にはソーセージと卵にいてほしい。卵のそばには、レタスに寄り添っていただきたい。きれいなお皿でしっかりと朝食をとりたい。だって、だって日曜日だもの。
 
 「毎日が日曜日でしょ?」
 そんなことはありません。
 私にも月曜や火曜がやってきて、木曜も金曜もやってくるのです。書かなかったけれど、水曜も土曜もやってきます。


 ああ~おなかが空いた・・・をかかえつつ布団の中で9時まで待って、満を持してパンを買いにでかけた。ま、おおげさなこと。

 だって・・・日曜日なんでしょ・・・。

 
 理想の朝食はどうなった? 
 トーストとコーヒー。ソーセージと卵はまだ起こすのがしのびなく、冷蔵庫でおやすみいただいたまま。


 
 6月のある日曜日に・・・と言葉を添え。


 草に寝て
            
 それは 花にへりどられた 高原の
 林のなかの草地であつた 小鳥らの
 たのしい唄をくりかへす 美しい声が
 まどろんだ耳のそばに きこえてゐた

 私たちは 山のあちらに
 青く 光つてゐる空を
 淡く ながれてゆく雲を
 ながめてゐた 言葉すくなく

 ──しあはせは どこにある?
 山のあちらの あの青い空に そして
 その下の ちひさな 見知らない村に

 私たちの 心は あたたかだつた
 山は 優しく 陽にてらされてゐた
 希望と夢と 小鳥と花と 私たちの友だちだつた
                (立原道造)



 ほらね。日曜日は・・・どこかに、なにかを、探したくなるんです。