決別は、いつだって、どこにだって、何に対しも、そこかしこに待ち受けている。
 それが決意の結果であろうと、恣意に無縁のものであろうと。出合いとは、そういうものなのだ。すでに別れが内包されている。
 むしろ、出会ったからこそ、別れが来るのだ。

 結ばれるときでさえ「死が二人を分つまで」と決別が用意されていた。

 花に嵐のたとえもあるぞ。さよならだけが人生さ。
 サイセンジガケダラナヨサ。

 けれども、そして、だからこそ、慈しみ合うのだ。いとおしいと思うのだ。
 そうとは分かっているけれど、名残は尽きない。いつまでも、いつまでも。
 「さよなら」と口にするのは恐ろしい。

 ____惜別。

 恋人たちよ。
「愛の日」が来る。