年の瀬だ。あらら、今年もあと二日。
 テレビをつけると、いまだに「エビゾウ」「エビゾウ」なんてやっていて、この名が刷り込まれて、いろんな家庭でエビチリや海老フライと、エビの消費量が常にも増してふえたのでは、な~んて考える。
 あれ? 先週我が家もエビチリしたっけな。あれも刷り込みだったのか? テキーラ飲んでないから違うかな。

 数日前の夜、これもテレビをつけるとボクシングをやっていた。亀田兄弟が戦うという。ボクシングにも、兄弟にも興味はない。手元の本を見ながらチャンネルを回そうとしたら、ドスのきいた声で、君が代が流れてきた。顔をあげると、えらく強面の人が、これもまた、その筋?といった格好で、歌っていた。
 思わず笑ってしまった。ギャグでなく、本気みたい。マジにマジなんだ。

 中島らものゆる~い本を読んでいたところだったから、一層おかしかった。

 お正月って、またまた無意味に「お笑い」なんだろうな。二日で本を確保せねばならない。買い物メモに、数の子、鯛、ハマグリ、餅・・・の後に、「本」。
 「24」の最新版は先日、3日間であっさり見てしまったし。

 そういえば、結婚した年かその前年か。正月に近くの温泉宿に泊まりに行った。ひなびた旅館に一泊ほど。
 部屋に金庫がなくて「貴重品は帳場に預けてください」と注意書きがされていた。そこで、現金を預けた。ボーナスも出ていたし、万一にといつもより多目のお金を持ってたわけで。おろし立てで封筒に入れたままのお金を帳場で渡した。
 「おいくら入っていますか?」
 「10万円です」

 翌日、チェックアウトのとき、預けた現金を受け取り、支払いをしようとすると・・・
「10万円です」。はあ? 耳を疑った。「10万円!?」「はい、正月料金なもので」。

 うそつけ~。知ってたからじゃないのかい。平日はひとり1万円もしないはず。一気に5倍とは大きく出たな。
 事前に確かめなかったこちらにも落ち度はある。手元に請われるだけのお金もある。
 しかし、だ。これをお支払いすると、残るのはほんのわずか。万札はみんな預けていたのだから。
 確かに、しし鍋はおいしゅうございました。牡丹のような盛りつけも見事なものでございました。他に客もなく、貸し切り状態でのびのびさせても頂きました。
 
 まっ、これもひとつの思い出さ。
 今だって忘れられないくらいだものね。”お礼参り”は、まだだけど。