12年前、母が突然倒れたのが10月だった。精密検査の結果では異常なしとのことだった。12月の初旬にも倒れて、救急車で運ばれた。その時も、脳にもどこにも異常な箇所は見つからなかった。そして明けて3日に亡くなった。

 30年前、結婚したのも10月だった。大学を出て、一年働き、職場で知り合った夫と仲良くなり、同居をしようと言っていたのが面倒になり。それならいっそ結婚と、夏前には早々に婚約式(キリスト教式)を済ませ、同居話から半年で結婚と相成った。

 結婚して8年目にして子どもが生まれたのも10月だ。ことのほか暖かな秋で、11月に入っても、日差しが柔らかく、沐浴させるのが楽だった。

 それから何年かの月日が過ぎて、私の世界が壊れたのも10月だった。泣くよりほかにすべもなく、壊れたかけらもつなげない。

 10月は
 私の人生に深い意味を持つ。

 今日も、一息ついて振り返る。帰らない日々に揺り動かされながら。