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 雨が上がって、外はお日様。夕方が心配なので、起きて速攻で洗濯物を干してやる。

 久々に、学生時代の友人に会った。丁度、図書館に本を返しに行かねばならなかったのだが、友人も同じ図書館を利用していて、やはり本を返しに行くと言う。では近辺で、お昼でもと。私は一浪しているから、友人とは同学だがひとつ年上になる。
 大学の入学式でたまたま隣に座っていたのが彼女だ。専攻は違ったが、下宿も近くて仲良くなった。今は小学校の教師、姉弟ふたりの母親である。
 弟のほうはまだ学生だが、先日、姉のほうが「恋人」として正式に彼氏を連れてきたそうだ。親元を離れて就職して二年目。残業や出張もあるそうで「結婚したら今の仕事は無理みたいだし、相手の実家が遠くてね」。
 ああ、私たちもそんな年齢になったのだ。

 彼女は早いうちに両親を亡くしている。おとうさんが亡くなったのは、私が結婚した翌年のこと。脳溢血の急な出来事だった。
 私もまた、彼女の長女同様、就職して二年目に結婚して職場を去った。その頃、彼女は、就職をせず、中高の教師の免許しかなかったため、小学校の教師になるための準備をしていた。その間を縫ってふらりと旅に出ていた。付き合いが深かった私に、訃報とともに彼女になんとか連絡がつかないかと、近しい人から電話があった。
 携帯電話などない時代である。行き先だけは知っていたが捕まえる方法がない。やきもきしながら、夫とともに葬儀に出かけた。帰ってくることを切に願いながら。
 虫の知らせというのだろうか。彼女は旅の日程を切り上げて、当日、葬儀の間際に帰ってきた。驚愕した表情。かける言葉もなかった。
 それから二年ばかりしておかあさんも寝付く間もなく亡くなった。二十代の半ばで両親を失った。実家は随分田舎だから、姉妹三人とも家を出ているが、今でも休みごとに誰かが、畑とともに家の手入れをしているという。30年近くにわたってだ。
 
 「娘が結婚するかもしれないと聞いてね、私も少しずつ身辺整理をしていこうという気になったの。田舎もそのままの状態で残しているけど、片付けを始めなければね」と彼女は言う。精神的にも肉体的にも労力を要することだ。

 先週は、疎遠になっていた遠方の友人から電話をもらった。2~3日あけて、これも十数年ぶりという知り合いから、電話を頂戴した。
 さらに昨日は、久方ぶりに、友人と言うにはおこがましい、うんと年上の知人からハガキが届いた。この方とは一度も会った事がことがないのに、電話や書簡で20数年お付き合いいただいている。

 なにかが静かに、動いているような・・・そんな気がしてくる。