傾いでいても
倒れないのは
なにかが 支えてくれるから

せわしげに
いそがなくてもよいわけは
誰かが
待っててくれるから

出さない便りが
出さないままに
届いていたという 不思議

眠れないなら
眠らないまま
不眠を紡いでやるといい

まことに
春がやってきて
霞の中に花が咲く

傾いでいるのは
景色のほう?
急いでいるのは
向こう側?

そうだとすれば
私はひとり
それを見ているだけの人