友人が、酷い病気になりつつも、順調な回復にあるという吉報。なんとも、ありがたいことではないか。

 この、十年と少しの間に、身内や友人を含めて9人を見送った。どれも、辛いものだった。義母は米寿まで頑張ったが、次は、父の69歳であるから、みんな生き急ぐように逝った。その人たちの人生が、あるいはとても濃かったのかも知れないが、ぼんやりと残されて、私は薄くなっていく。
 
 強風に煽られる様に、桜の花も見頃を終える。
 散った桜を踏みながら、しばらく歩いてみた。頭上には光があった。人はどうやって生きていくのだろう・・・? そんなことを考える、思春期のように。誰かがくれる答えはなさそう。自分で見つけるしかないのだろうか。

 優しかった人よ
 実直だった人よ
 素直で賢明だった人よ
 わがままが魅力的でもあった人よ
 慈しんでくれた人よ

 私は、あなたたちに何を手向ければいいのだろう。その答えもまた、自分で探すしかあるまい。ボブ・ディランが歌う様に、もしも答えが風に舞っているのなら、私は風を追いかけよう。