今年は「ひまわり」に縁がある。
 誕生日には息子の友達がひまわりをプレゼントしてくれた。
 ある方のブログでひまわり畑に遭遇したら、名作「ひまわり」がユーチューブで紹介されていた。
 それで、DVDを借りてきて、久々にヴィットリオ・デ・シーカ監督、マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが主演した映画を見た。

 多くの方が知っているだろうが、一応あらすじを・・・
 「貧しいジョバンナとアントニオは海岸で出会い、すぐに恋に落ち、挙式をあげる。しかし、そこへ第二次世界大戦が始まってしまう。アントニオは狂人を装い、徴兵から免れようとするも失敗。戦争へと駆り出されてしまう。終戦後、ジョバンナはアントニオを待ち続け、同じ部隊にいたという男を見つける。男の話によると、アントニオはソ連の極寒の雪原で倒れたが、そこを誰かに助けられたという。ジョバンナは、愛するアントニオの生存を確認するため、ソ連へと足を運ぶ。
 アントニオの写真を見せて回っていると、一軒の家を紹介される。その家を訪れると、幸せそうな妻子の姿があった。真実を知り傷心したジョバンナは、そのままイタリアへの帰国を決める。駅で汽車を待っていると、アントニオが現れる。ジョバンナは何も言わずに汽車に飛び乗り、涙を流し去って行く。後日、アントニオは考えた末、もう一度ジョバンナに会うためイタリアへと向かう。」
 (http://ja.wikipedia.org/wiki/ひまわり_(映画))

 
 浜辺で二人が抱き合うシーンがいい。あれがないと、ソフィア・ローレンの悲哀に満ちた表情とのコントラストが弱くなる。途方もない落差を見事に演じた彼女はすごい、と思う。

 一抹の希望をいだきつつも一旦は夫の戦死を覚悟したであろうジョバンナの悲しみと、実は生きて別の人生を平和のうちに生きていると知った時の苦しみと。どちらのほうが彼女にとって辛かったのか? 何を言っているのだろう、私。彼女は両方を味わったのだ。
 戦争は愛を引き裂いた・・・それは簡単に言える。
 けれどもっと違う次元で、ジョバンナは切り刻まれ、こなごなに砕かれてしまった。

 延々と続くひまわり畑の光景は圧巻だ。
 それと対峙する、ジョバンナの涙。

 気が付くと、「ひまわり」のテーマ曲を口ずさんでいるこの頃。
 曲の美しさが、映画をさらにひきたてている。