絶え間ない雨音
まるで世界を悼むように
雨は一向に降り止まない

部屋には陰鬱な時が充満している

こんな日に限って
バオ・ニンの「戦争の悲しみ」なんか思い出す
一度戦場に立った者には
愛は砕け散るべきものへと
変わり果てるのだろうか

あの「ひまわり」の下に眠る
無数の兵士のように
彼は生きながら
すでにひとつの死を死んでしまった

雨音は なぜか
僕に悲しい物語ばかりを想起させる

僕は今日、君に隠れて泣いてしまった
泣き声こそが重力の正体でもあるかのように
ただ、おいおいと泣き崩れてしまったのだ

君の痛みが僕の皮膚を
切り裂いていく
痛みはいとしさにも似て
なんと切ないことだろう
僕はその切なさに、抗うことができなかった

君は息を殺して
窓の外を眺めている
振り向かなくていい
僕はこのまま
そっと立ち去ることにしよう