映画「愛と死をみつめて」をBSTwellVを2017年5月29日(月)に見て。大学の設定がキーポイントだなあとつくづく感じました。この映画は有名なので、二人の実際の大学はヒロインの小島道子こと吉永小百合は、兵庫県の県立進学校の西脇高校卒業で、同志社大学。ミコに知り合う段階では浪人生の高野誠こと浜田光夫は、東京の中央大学。この実際の大学の設定が、元々のお話しをよりリアルに、この大学レベルに無いものからすれば、もうひと頑張りすればという妄想抱いてもおかしくない。これより上のレベルでは、早稲田、慶応、東大、東工大、一橋になるが、絶対数は少なく、この純愛を受け入れたら恋愛の障害があったとしてもこのレベルの中央大学か同志社大学は確保したい願望があると思う。そのレベルの設定が実績に過ぎないけどピッタリだったと、このレベルでは無いものとしては凄く思います。
仮に、これが大学レベルを落としてミコ(吉永小百合)が、京都の仏教系の龍谷大学(同志社大学がミッション系なので、愛と死をみつめてに凄く合う)で、浪人生のマコが1年の浪人の末に入った大学が、中央大学と同じようなミッションや、宗教系の匂いのないが、レベルはそこそこ落ちてまあ、入れる大学で例えば、法政大学や東海大学、亜細亜大学、武蔵大学、日本大学くらいか。ここまでレベルが異なると、純愛の純度も何だか嘘っぱちに思える。
同志社大学が、龍谷大学や多少色がついて、近畿大学、甲南大学、京都産業大学ではストーリーが、もうちょっとシリアスでは無くなる。また、中央大学が法政大学や東海大学では、苦労して入学したイメージと、後々大阪駅でビール売りのアルバイトをしたりの資質には最低限この中央大学の設定が実績として必要だったと思います。
公開されているあらすじは、地方の進学校の兵庫県立西脇高校へ通うミコ(吉永小百合)は、顔に軟骨肉腫が出来る難病に侵されていた。大阪大学病院に入院した際、同じ病棟で長野県出身の浪人生のマコ(浜田光夫)と出会い、お互いに18歳のタイガースファン同士で意気投合し、文通を始める。その後、吉永小百合(ミコ)が同志社大学、浜田光夫(マコ)が東京の中央大学へ進学してからも、文通は途切れず、純愛のレベルが大学名の知名度とともに並び立っていく。その後、吉永小百合(ミコ)の病気が再発して再入院した後にも、浜田光夫( マコ)は、夏休みに大阪駅ホームのビール売りのアルバイトを続けて吉永小百合(ミコ)を励ます。夏休みが終わって、東京に戻った浜田光夫(マコ)との文通が、闘病生活の大きな支えとなっていく。浜田光夫(マコ)はその後もアルバイトをして長距離電話で励ましたり、旅費を工面して大阪大学病院を訪れるなどし、二人の純愛は深まるばかり。しかし、吉永小百合(ミコ)は手術で顔の半分を失い、更に病気は悪化していく。そして、浜田光夫(マコ)の22歳の誕生日の前日に、自らのメモリアルデーを刻んでこの世を去っていく。
キャスト   小島正次(ミコの父親)  K先生(内藤武敏)   オールドミス(初井言栄)  中山仙十郎(宇野重吉)  吉川ハナ(北林谷栄) 佐竹トシ(ミヤコ蝶々)  中井スマ(笠置シズ子)  高野誠(浜田光夫)  小島道子(吉永小百合)
原作/大島みち子、河野実  1963年大和書房より刊行。160万部。監督/齊藤武市    脚本/八木保太郎