年賀状を印刷しよう!としてみたらプリンタに不具合が。
夫が悪戦苦闘していましたが、どうやら復帰は困難の模様。
確か数年前もこのタイミングで壊れたんだっけな・・・
年末は何かと慌ただしいですねえ。
みなさんはどんな1週間を過ごされましたか?
今週、印象に残った一冊をご紹介します。
伊坂 幸太郎さんの『砂漠』です。
何事にも冷めた目線を持つ北村。仙台市の大学に進学した彼は、四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力を持つ南、とびきり美人の東堂、極端に熱くてまっすぐな西嶋。光に満ち、時に陰を落とす喜びと痛みを描く珠玉の青春物語。
大学に入ったばかりで浮かれ騒ぐ同級生たちを、冷めた目線で
眺める北村。そんな彼に声をかけたのは、髪型が鳥を想像させる、その名も鳥井。法学部の同じクラスでのコンパでのことでした。
その席で偶然中学で鳥井と同じクラスだったという南という女の子とも出会います。一方、男性陣が群がるエリアの中央には素晴らしい美人の東堂が無表情で座っています。
皆の自己紹介も中途半端になり、間延びした雰囲気になっていた中、ぽっちゃりとしてメガネをかけた男、西嶋が入ってきて、マイクを使って自己紹介します。
世界平和を訴え、麻雀に負けたことを嘆く、めちゃくちゃなのに
パワーがあるその姿にみな圧倒され…というか呆気にとられます。
こうした個性あるメンバーたちが、なぜか麻雀を経由してつるむようになります。男性陣は合コンに出かけたり。この合コンがきっかけで、鳥井がトラブルに巻き込まれてしまい、後々まで影響が出るような事態を引き起こします。
春、夏、秋、冬、そしてまた春。
季節を経るごとに彼らの間ではさまざまな出来事が起こります。
彼女ができたり、仲間同志で恋愛感情が起こり、発展したりしなかったり。警察沙汰になるようなトラブルが起こったり、はたまたそれを解決したり。
主人公の北村は、メンバーに比べるととんがった個性もなく、ごく普通の青年です。しかし、最初は同じクラスの人間を「必死すぎだろ」などと冷めた目線で見ていたのに、仲間たちと過ごすうちに、少しずつ変わってきます。そして友人を守るために熱くなったりもするようになっていくのです。
個性豊かな5人は、メンバーでいるときはとても自由でいられるのではないかなと感じます。誰かに合わそうという意識は全くなく、互いが、どうあってもお前なんだからさ、とまるごと認めてくれるようなそんな安心感。それでいて、べったりと頼る事がなくて、互いが自立しているのです。
素晴らしい友を得た大学生活。卒業式で学長は、学生に向けてこんな言葉を送ります。
人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである
この輝く四年間を、昔は良かった、戻りたいと思うのではなく、この四年間があったから今の自分がある。今の自分の支えになった
四年間なのだと、そう感じ続けたい。そんな主人公の決意を感じました。
若者にも、かつて若者だった人たちにもきっと心に響く、何度も
繰り返し読みたくなるような、そんな青春物語です。
先週立てたこの1週間の目標は
●1日1記事を更新する
●イラストに色をつける
でした。無事に達成することができました!
次の一週間も、同じように更新することを自分の目標にします。
〈今週 読了した本〉
『ギリギリ』
『ショートショートクリニック』
『イノセント』
『夫以外』
〈現在 読書中の本>
『花咲小路四丁目の聖人』
〈今週購入した本〉
『こぼれる』
『錆びた滑車』
『宵山万華鏡』
『バッドカンパニー』
『そしてミランダを殺す』
『日替わりオフィス』
『琥珀のまたたき』
『家族の言い訳』
『結婚相手は抽選で』
『向田理髪店』
『水曜の朝、午前三時』
『ボディ・アーティスト』
『髪結百花』
読書人が集う『シミルボン』にて、インタビュー記事掲載!
https://shimirubon.jp/columns/1691046
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