さくらんぼが届きました!

1キログラムを注文して買っておりますが

届いたその日に半分なくなりました。

おいしいからあっという間になくなってしまいますね。

 

みなさんはどんな1週間を過ごされましたか?

 

今週、印象に残った一冊をご紹介します。

津村記久子さんの

『とにかくうちに帰ります』です。

 

とにかくうちに帰ります (新潮文庫)

   

今ひとつパッとしないフィギュアスケーターを応援するとき、
職場のおじさんが文房具を返してくれないとき、台風が来て
帰路の交通手段がなくなり、会社から歩いて家に帰るとき。強く、切なくなるほどに家に帰りたい、と思うのだ。

 

事務職として働くベテラン女性社員・田上さんは、なんでも気軽に頼んで来る男性社員に対して、仕上げた書類を渡すタイミングを微妙に変えています。そんな田上さんのことをすごいなあと眺めているのが後輩の鳥飼早智子です。

 

鳥飼早智子は、お気に入りの万年筆をなくしてへこんでいました。
貸した文房具がかなりの確率で戻ってこない間宮さんというおじさんの机にあるのではないかと踏んでいるのですが、確証が持てないので、おじさん本人に聞けず、モヤモヤして過ごす日々。頼まれた書類を捜索するついでに間宮さんの机もあれこれ探してみたところ…。

 

また、ある時はちょっと気になったアルゼンチンのスケート選手を録画で発見した鳥飼早智子。地味な選手だし、誰も知らないだろうなと思っていたら、事務職のもうひとりの先輩、浄之内さんが知っていたのです。それもかなり詳しく。
しかし、浄之内さんが目をかけたスポーツ選手などは、大事な試合で負けたり、チームを干されたり、ケガをして再起不能となったりしてしまうので、なるべく自分が気になった選手のことは知らせたくなかったのですが…。

 

こうした、一見どうでもいいだろ!と突っ込みたくなるようなお話が
続きますが、会社で働いている頃を思い出してとても懐かしくなりました。
ほかの誰かにとって、どうでもいいような出来事が、当事者にとっては日々に起こっている出来事であり、それなくしては彼らは成り立たないのです。

 

会社で働く人たちのなんでもない日常。
仕事上でのやりとりやちょっとした衝突。昼休みの世間話。
人の気配がなくなった、いつもと違う様子のオフィス。

 

毎日の変わらない出来事は、ほんの少し普段と異なったアクシデントや思いもよらなかった職場の人間の言葉や態度によって、新たな一面を見せてくれるのです。そして、その新たな一面を自分の中に加えて、ちょっぴりバージョンアップした自分になって明日を迎える。

 

家に帰りたいのは、そんな更新情報をじっくりと行うためなのかも
しれません。会社には色々な人がいる。平和な事も多いけど、驚くような事もたまに起こる。生きていく事も、色んな人と関わり、トラブルや予想外の出来事が起こるという点では同じでしょう。


働くって、生きるって、色んなものが絡まりあっているんだなあということを思い出させてくれる連作短編集です。

 

先週立てたこの1週間の目標は

●1日1記事を更新する

●イラストに色をつける

でした。無事に達成することができました!

次の一週間も、同じように更新することを自分の目標にします。


〈今週 読了した本〉

『誰も書けなかった死後の世界地図』

『イメコン』

『ぼくには数字が風景に見える』

『生きているだけで、愛。』

『逢魔が時に会いましょう』

『悪いものが、来ませんように』

 

 

〈現在 読書中の本>

『アヘン王国潜入記』

 

〈今週購入した本〉

なし

 

 

 

 

 

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