まだちょっと鼻水ズルズルしますが、だいぶ回復しました。
小学校の運動会までには治りそうです。良かった。
そして、今週、あまりの暑さにエアコンデビュー。
今からこれでは、夏になったら溶けてしまうかもしれません。
みなさんはどんな1週間を過ごされましたか?
今週、印象に残った一冊をご紹介します。
根本 聡一郎さんの
『プロパガンダゲーム』です。
大手広告代理店の最終試験へ臨む8人の大学生。
彼らに告げられた課題は、宣伝によって仮想国家の国民を戦争に導けるかどうかを争うゲームだった。勝敗の結果、そしてこの選考の真の目的とは。
大手広告代理店の最終選考は、戦争に導きたい政府側と、戦争反対を主張するレジスタンス側のふた手に別れ、ゲームに参加
する100人の一般市民から最終的に支持を多く得た方が勝ち、
というネットゲーム。
チームはそれぞれ異なる部屋に移動し、ゲームの中に入っている情報や画像を入手し、掲示板にアップしていきます。また、告知
タイムにはテレビの撮影機材を用いて動画を撮影し、アップす
ることができます。
情報や画像は、自分たちが持っているポイント数から支払いしていきます。政府側の方が持っているポイント数が多いのですが、
レジスタンス側は一般市民のフリをして掲示板に意見を書き込むことができます。つまり自分たちに有利な意見を、市民が発言したかのように見せ、掲示板上にアップすることができるのです。
と、このように一般市民100人を巻き込んだ壮大なプロパガンダ・ゲームが行われます。市民に理解してもらうための主張、敵側を貶めるための表現、効果的なアピール方法。さすが広告業界を目指しているだけあって、大学生たちはあらゆる知恵を絞ります。
参加している学生も、国会議員のジュニアであったり、もとバックパッカーであったり、正論をふりかざす真面目な人間だったり
と個性豊かな面々。最初は互いに牽制し合っていますが、チームとして勝利をあげるために互いの主張を認め合い、作戦を練り、信頼関係を深めていきます。
ここで、鍵となるのが「スパイ」の存在です。互いのチームに一人ずつ存在し、敵側へと情報を流しているのです。それが誰であるかは終盤になるまでわかりません。
勝負はレジスタンスチームの優勢から始まり、ペースを掴んだ
政府側が巻き返しを図ります。その攻防に、仮想国家でありながら手に汗握る緊迫感に満ちています。
それと同時に、ある違和感がずっと頭に張り付きます。
なるほど、こうやって市民の考えを煽動できるんだな、と。
物語だと思って、ゲームを進行させる立場で見ていますが、これが市民の立場だったらどうだろう?現実の世界で、都合の良い部分を切り取った情報を流されて、いかにもなコメントを聞いて
いたら…。
ネットに流れるコメントが、世の中の多くの人が感じている意見
かもしれません。ただ、それすらもコントロールされているのだと
したら。
内容に違いこそありますが、多かれ少なかれ、自分自身も作り手側の何かしらの意図に操られている部分があるのではないでしょうか。そうした事実に気づいた学生たちが選んだ道は、どんな道なのでしょう。新しく知った敵にに立ち向かおうとする若い力を、応援したくなります。
メディアのコントロールに流されることなく、一度立ち止まり、この情報の作り手は、見るものにどう思わせたいのか、という事を考えさせてくれる物語です。
先週立てたこの1週間の目標は
●1日1記事を更新する
●イラストに色をつける
でした。無事に達成することができました!
次の一週間も、同じように更新することを自分の目標にします。
〈今週 読了した本〉
『夜届く』
『熊金家のひとり娘』
『飛田ホテル』
『宇宙兄弟33』
〈現在 読書中の本>
『夜届く』
〈今週購入した本〉
『宇宙兄弟33』
『ここは退屈迎えに来て』
『誰かと暮らすということ』
『海うそ』
『殺気!』
『おカネの教室』
『さあ、じぶん才能に目覚めよう』
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