連休は良いお天気でしたね。

我が家も狭山丘陵へと出かけて、森林浴。

さわやかな空気で気分もリフレッシュして参りました。

明日からまた頑張れそうです。

 

みなさんはどんな1週間を過ごされましたか?

 

今週、印象に残った一冊をご紹介します。

早瀬耕さんの『プラネタリウムの外側』です。

 

プラネタリウムの外側 (ハヤカワ文庫JA)

   

佐伯依理奈は元恋人で現友人の川原圭のことを気にかけて

いた。そして、圭は2ヶ月前に、ホームに落ちた人を助け、自分は電車に轢かれて死んでしまった。自殺なのか、それとも本当に

人助けの結果の事故なのか。依理奈は有機素子コンピューターで会話プログラムを開発する南雲助教授のもとを訪れ、亡くなる直前の圭との会話を再現するのだが。

 

亡くなった人間の会話パターンをプログラムに設定し、チャットで
会話をします。リストバンド型のウェアラブル・コンピュータを
装着している時だけログインでき、そのデバイスから送信される
脈拍等の心理データを解析します。つまりプログラムは、話し相手の感情を判断しながら会話を行うのです。

 

南雲はこのプログラムを共同開発していた同僚で、亡くなった友人をプログラムに設定し、「ナチュラル」と名前をつけて、会話をしています。そこにこのプログラムを使いたい、という学生、依理奈が研究室を訪れます。


依理奈は2ヶ月前に亡くなった友人、圭と亡くなる直前の会話を

したいと言うのです。会話をすることで、圭が死なずに済んだのではないか。そんな風に自責の念に囚われた依理奈は、何度も圭との会話を試みます。


あくまでプログラムと会話をしているのですが、次第に冷静さを失っていきます。友人を亡くしている南雲も、自分が友人の死で感じた喪失感から、そんな依理奈の様子を心配しています。

 

会話プログラムの様子について詳細に描かれていて、「ナチュラル」については破綻することなく会話を進めることができます。まずは、そのようにコンピュータが学習して成長していることに、なんだか背筋が寒くなるものを感じます。

 

徹底的に描かれる理工学描写と、予想と少しずつずれるプログラムの動き。その違和感が、モヤモヤと心の奥に黒い影を落とします。コンピューターとの会話は、箱の中に存在する、実際には存在しない人物とのやりとりです。それは亡くなった本人のデータであって、本人ではない。そこに気が付いても認めたくなかった依理奈には、圭との会話は望んでいても辛いものであったに違いありません。

 

しかし、箱の中の世界と融合できないことをハッキリと悟った時に、今いる自分の世界目を向けることができたのでしょう。

そこに存在すること、人の気持ち。目に見えるものと見えないものを繊細な筆致で美しく描いた物語です。

 

先週立てたこの1週間の目標は

●1日1記事を更新する

●イラストに色をつける

でした。無事に達成することができました!

次の一週間も、同じように更新することを自分の目標にします。


〈今週 読了した本〉

『人は他人』

『カフェでカフィを』①②

『本屋さんのダイアナ』

『宝くじが当たったら』

『プロパガンダ・ゲーム』

『NNNからの使者』

『身の上話』

『営業零課接待班』

 

〈現在 読書中の本>

『ホテル・コンシェルジュ』

 

〈今週購入した本〉

なし

 

 

 

 

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