今年も味噌づくりの季節がやってきました!

今回は自分と娘3人の計4人で、ゆでた大豆をつぶす

作業をしました。わいわいつぶしていたらあっという間に

終了。楽しかったです。来年おいしい味噌ができるかな?

 

みなさんはどんな1週間を過ごされましたか?

 

今週、印象に残った一冊をご紹介します。

坂木 司さんの『何が困るかって』です。

 

何が困るかって (創元推理文庫)

   

短いけれど不思議で、奇妙で、なんだか心に残る19の
ショートストーリー。

 

とあるカフェでの風景、ライブ感を求めてデモへの参加を

はじめる女性、都市伝説について、昔の同級生に聞いて

みたら…など、日常の風景に潜む澱んだ感情や、思わぬ

方向からやってくる悪意にヒヤリとしたり。

 

一話数ページという話の中で、いろんな視点で綴られる内容は
読者の目線を逸らし、意外な結末へと導きます。それはさしずめ
見事な手品のようです。そんな風に何度か騙された後、さて
今度はどんな風に騙してくれるのか?と疑ってかかれば、見事に
素直な、ちょっといい話で終わってみたり。

 

著者の思惑に翻弄されてしまいます。不思議と嫌な気持ちに
ならないのは、その手際が鮮やかであることと、読者が置いて
いかれるようなタイプの絶望を投げかけてこないから。
あくまでも日常の中で、それはまずい!の一歩手前のあたりで
ストップしくれるから安心して読めるのでしょう。
いや、人によってはこれは怖すぎてダメ!というお話も2、3
あるかもしれませんが…。

 

それにしても、誰が語るのか、何を、どこを語るのか、といった

物語の『目線』を変えるだけで、日常の出来事がこんなにも

事件性を帯びたり、またあり得ないほど奇妙に感じられたり

することに驚きます。

 

怖さを誘う話の共通項は、目を瞑ること。一方だけ見つめ、

他方が見えなくなったまま進んでいく怖さを感じます。知らない

うちに他人を傷つけていた、知らないうちに罠にはまっていた、

知らないうちに立ち上がれなくなっていた…。ほんのすこし、

方向が違っただけなのに恐ろしい結果を招くのです。

 

目に見えているものは自分だけが理解していることであって、

他人や自分の身内でさえも全く異なった見え方をしているのかも

しれない。
その差異が大きくなった時に起こることは…。怖い怖い!
そんなことを感じさせてくれるショートストーリーです。

 

先週立てたこの1週間の目標は

●1日1記事を更新する

●イラストに色をつける

でした。無事に達成することができました!

次の一週間も、同じように更新することを自分の目標にします。

 


〈今週 読了した本〉

『デザインの仕事』

『活版印刷三日月堂 海からの手紙』

『NNNからの使者』

『ぶたぶた図書館』

『何が困るかって』

『オールド・テロリスト』

『九年前の祈り』

 

〈現在 読書中の本>

『物語のおわり』

 

〈今週購入した本〉

『物語のおわり』

『がん消滅の罠』

『九年前の祈り』

『NNNからの使者』

『何が困るかって』

 

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