年末年始と東京では良いお天気が続いていますね。
大きく輝く満月を見ることもできて、今年も良い年に
なりそうだな~と感じる一方で、地震が起こり、また
少し気を引き締めていかねば!とも感じています。
みなさんはどんな1週間を過ごされましたか?
今週、印象に残った一冊をご紹介します。
渋沢 龍彦さんの『黒魔術の手帖』です。
飯田橋の書店で澁澤龍彦没後30年フェア、
というのをやっていました。中世ヨーロッパの絵画や
黒魔術など、当時の絵画を表紙とした多くの文庫本がズラリ。
本を開いて見れば、懐かしのフォント…。
今より少し小さくて味のある文字と、ヨーロッパの古文書に
あるような、暗くちょっぴり怖いような挿絵。
昭和の頃はこんな本を読んでいたなあと懐かしく感じました。
自分が選んだのは『黒魔術の手帖』というタイトルの文庫本。
地球が回っていると主張すれば弾劾された時代に行われていた
カバラ、占星術、タロット、錬金術、妖術、サバト、黒ミサなどの
オカルティズムにまつわるエピソードを紹介したエッセイ集。
今でこそ、マンガや物語などで使われ、馴染みもある世界
ですが発刊された当時は珍しく、読者に強烈なインパクトを
与えたといいます。三島由紀夫も『殺し屋的ダンディズムの
本と嘆賞した』とか。(この文庫の著者あとがきより。)
中世のヨーロッパにおいて、これらのオカルト的な技術は、
医術に利用されたり、キリスト教への背徳、個人の欲望の
達成など、様々な用途で使われてきました。錬金術師などは、
実際に物質を金に変えた、と記録されているものから、お金を
もらってすぐ逃げた、といったインチキなものまで史実を元に
記載。…と言いますが、この記録だって正確とは限らないという事、こうした記述がなされた背景などを著者は冷静に分析して
います。
圧巻なのは、悪名高きジル・ド・レエ侯についての記述です。
彼は悪魔に魂を売り、多くの子ども殺している事で有名です。
黒魔術や錬金術にも力を入れ、殆どの財産をこれらの研究に
注ぎます。
ジャンヌダルクと接見したこともあり、かつては信心深く敬虔な
キリスト教徒であったジルが、フィレンツェの魔術師プラレチと
出会ってから、血を求める悪魔へと変貌を遂げたのです。
ジルが実際に行ったと言われる幼児殺害の描写が、まあエグい
こと。今でも充分に強烈なインパクトを与えてくれます。
殺害シーンの後の屍体の愛で方もすごい。こうなる前との
ギャップが激し過ぎて、同じ人間なのにこんな風になってしまうの?と驚きと恐怖でいっぱいになります。
黒魔術や錬金術などは、不思議な現象を解明しようとすると
いうよりは、生きながらにして別の世界への切符を手に入れるための方法だったようにも感じられます。そうして手に入れたい
のは向かっていきたいほど甘美な世界なのか、シラフでは
やっていられないほど辛い現実の世界から逃げ出したいのか。
どんな状況で、何を思い、占星術や錬金術や黒魔術などに
没頭したのか。
さまざまな興味が芋づる式に発生してくるエッセイ集です。
中世ヨーロッパ時代のオカルティズムに興味のある方には
オススメです。
しかし血なまぐさい描写が苦手な方は決して手にとっては
いけません。うなされます。
先週立てたこの1週間の目標は
●1日1記事を更新する
●イラストに色をつける
でした。無事に達成することができました!
次の一週間も、同じように更新することを自分の目標にします。
〈今週 読了した本〉
『巷の美食家』
『酒好き医師が教える最高の飲み方』
『よろこびの歌』
『流されるにもホドがある』
〈現在 読書中の本>
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』
『活版印刷三日月堂』
〈今週購入した本〉
『酒好き医師が教える最高の飲み方』
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』
『国マニア』
『よろこびの歌』
『未必のマクベス』
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