風が冷たくなってきましたが、日差しを感じると

あたたかい日々。散歩にはちょうどよい季節かもしれません。

 

みなさんはどんな1週間を過ごされましたか?

 

今週、印象に残った一冊をご紹介します。

泡坂 妻夫さんの

『湖底のまつり』です。

 

 

旅先で川に流された紀子は、助けてくれた晃二と一晩を

過ごし身体を重ねる。しかし、翌日になると晃二は姿を

消していた。
地元の人に尋ねると、彼はひと月前に毒殺されたという。
では、昨夜の男はいったい誰だったのか。美しい描写と
折り重なる謎が深い余韻を残すミステリ。

美しい山里の景色。突然姿を変え、荒々しい牙を剥き、

あらゆるものを飲み込もうとする河川。

村で行われる最後の祭り。やがてダムの底に沈みゆく村。

あらゆるピースが、丹念に、妖しい美しさ持って描かれて

います。田舎の里山の自然や、村で行われる派手では

ないが何か荘厳な雰囲気を感じさせるお祭り。男女との

絡みでさえも、薄暗い光の中で、まるで夢かうつつかの

ように綴られています。

毒殺された男とは何者なのか。
ダム建設の反対派組織に属していながらも、いざとなれば

身を翻すような狡猾な部分を持ち合わせていた男。そして、

結婚してすぐにこの夫に死なれてしまった妻は、ダム建設の

測量士でもあります。
毒殺される前、男は妻以外の若い女性と会っていたようなの

です。この若い女性というのは何者なのか。

警察の調べによりさまざまな事実が明らかになっていきます。
そしてラストに向かうにつれ、そう来たか!という展開が
次から次へと訪れます。ちょっとびっくりするラストでしたが、
緻密に作られたパズルのピースが、ひとつづつはまっていく
様子は、爽快感さえ感じます。

構成だけが重要なのではなく、人物描写が細部までしっかりと
していること、そして山里や祭りなどの場の空気感まで細かに
表現されているからこそ、ラストに説得力が生まれるのです。
最初から最後まで漂う重厚感、そして妖しく美しい世界観が
読む者を別世界に連れて行ってくれる、読みがいのある

ミステリです。

 

先週立てたこの1週間の目標は

●1日1記事を更新する

●イラストに色をつける

でした。無事に達成することができました!

次の一週間も、同じように更新することを自分の目標にします。

 


〈今週 読了した本〉

『ダラダラ気分を一瞬で変える 小さな習慣』

『氷菓』

『侵略する豚』

『湖底のまつり』

『ざわつく4コマ』

『まんがでわかるデザイン思考』

 

〈現在 読書中の本>

『ますます眠れなくなる宇宙のはなし』

 

 

〈今週購入した本〉

『氷菓』

『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』

『澁澤龍彦 書評集成』

『黒魔術の手帖』

『ざわつく4コマ』

『まんがでわかるデザイン思考』

『乱読のセレンディピティ』

『なぜ中国人は財布を持たないのか』

『ロボット・イン・ザ・ハウス』

 

 

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