なんだか集中して読書やレビュー書きに

取り組む時間が取れずに困っております。

夏休みの恐ろしさよ・・・ 

時間がないなりの対策を取りつつがんばります。

 

みなさんはどんな1週間を過ごされましたか?

 

今週、印象に残った一冊をご紹介します。

乙一さんの『平面いぬ』です。

   

 

私は腕に犬を飼っている。
ひょんな事から居着いてしまった平面いぬポッキーと
少女の不思議な生活ほか、ファンタジー、ホラー四編を
収録した乙一の短編集。

 

ほんのできごごろで腕に彫ってもらった犬の刺青がある日

突然動き出したのです。
勉強もスポーツもいまひとつ。日常生活もきちんとできない
女子高生のユウ。親友の山田さんに勧められて犬の刺青を

彫ります。
すると、なぜかその犬が動きだします。
いつの間にか腕から腰や足などあちこちに移動しているのです。
吠えることもあります。食事をします。ユウのホクロやできもの

を食べます。
肉の絵の刺青を彫ってやるとそれを食べるので、いつの間にか

肉の絵の刺青は消えているのです!

 

なんという不思議な発想。
この事実をすんなりと受け入れてしまうユウは、ある日父、母、

弟が全員ガンにかかり、三人ともが余命半年であることを

知ります。

呆然とし、三人の結束力に疎外感を感じ、弟や家族に対しての

劣等感を再燃させます。
自分だけが生き残り、1人で生きていくことを自覚した時に深く

絶望するユウ。
自分だけでも生きていけるのか自信がないのに、イヌの刺青の

面倒を見ながら共に暮らしていくことなんてできない…。


家族を失うと実感したことで、「生きていく」という事をハッキリと

理解したのです。

不思議な設定であり、また自分以外の家族が全員余命半年など重い状況でありながら、刺青イヌのちょっとおバカなカンジと友人や家族との一歩引いたやりとりが、物語を暗くさせることなく、

でも少しのせつなさを伴って、読ませてくれます。


背景の描写や主人公の愚かさが、外側から冷たく美しく、そして

丁寧に描かれており、引き込まれていく物語です。

 

先週立てたこの1週間の目標は

●1日1記事を更新する

●イラストに色をつける

でした。無事に達成することができました!

次の一週間も、同じように更新することを自分の目標にします。

 


〈今週 読了した本〉

『論理的思考を鍛える 33の思考実験』

『平面いぬ。』

『奇貸』

『あたりまえのぜひたく。-魚愛が試される、それが煮魚。-』

『北のダンナと西のヨメ』

『きょうも誰かが悩んでる 「人生案内」100年分』


〈現在 読書中の本>

『ペナンブラ氏の24時間書店』

『村上海賊の娘(三)』

 

〈今週購入した本〉

『あたりまえのぜひたく。-魚愛が試される、それが煮魚。-』

『北のダンナと西のヨメ』

『きょうも誰かが悩んでる 「人生案内」100年分』

 

 

 

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