9月7日 内科での検査結果。

パソコンでCT画像を見せられながら

先生「私もびっくりしたのですが…大腸に七センチくらいの腫瘍があります。
他に肝臓の方にも影が。
外科にまわしますので、外科に行って下さい。」


私「…」


言葉にならなかった。


母も、心配でついてきてくれていたので 一緒に聞きました。
実は母、8月に早期癌が発見され、手術も無事終わり やっと普通の生活に戻れた矢先の出来事。
母は、今 元気です。抗がん剤治療も行っていません。
癌は早期発見であれば、今は治る病気です。


しかし、肝臓に影?
まだ、いまいち良く理解出来ないまま外科を受診。


外科でまた同じCT画像を見せられながら。


外科の先生「大腸に七センチの癌がありますね。
大きいです。肝臓にも七センチくらい。他にも数個転移しています。」


あまりに、あっさり告知されてしまい、頭が真っ白になりました。

肝臓にも転移してるって…
大腸に七センチもの癌があるって…


まるで、他の人の検査結果を聞いてるんじゃないか?くらい受け入れる事が出来ませんでした。

母も何も口にせず、黙っていました。
きっと 母も同じように受け入れられなかったはず。
自分がこの前 手術したばかりで、娘まで…



先生「長い闘病生活になります。入院の手続きをしましょう。明日からはいかがでしょう?」


え?明日から入院?


ちょっと待って、私 明日は仕事行かなくちゃ。
子供達の事 どうするの?
子供達に何て説明したらいい?





私「すみません。やらなくてはいけない事があるので、来週の月曜日から入院でも大丈夫ですか?」




先生「分かりました。では、来週の月曜日から入院しましょう。」






え?


何で私が?




母は、今の医学は進歩してるし、お母さんも大丈夫だったんだから、あんたも大丈夫だよ!
…と励ましてくれましたが、私は頭が真っ白になったままでした。
母の言葉すら上の空で、何とも言えない気持ちを引きずりながら 無言のまま帰宅。



帰り道の車からの景色がモノクロにみえた。