本日は詩のご紹介です
1926年生まれの茨木のり子さんの
「自分の感受性くらい」という詩です
知っているとか聞いたことあるって人は多いはず
大ファンという方もきっといらっしゃる
茨木のり子さんは詩やエッセイ
童話などを残された著名なお方です
薬学部在学中に終戦を迎え
信じていた常識がひっくり返る
世の中に疑問を持ちました
じぶんを信じて
じぶんで考える
そんな力を
詩を通していただけるような
お腹に響く言霊を
どうぞ
自分の感受性くらい 茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが
ひよわな志しにすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ ばかものよ
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