西加奈子さんは、直木賞など数々の賞を受賞されている人気作家です。






NHK『あさイチ』では、西さんの乳がんの経験を取り上げていました。



西さんが乳がんになって、自分を見つめ続けて行き着いた先は



私が息子の不登校とひきこもりで苦しんだ末にたどり着いたことと重なりました。



とてもステキな話だったので、シェアさせてください。





自分の体のボスは自分


私達は、女性だから、母だから、妻だから、娘だから、、、という社会的役割に右往左往させられています。


西さんは、小説の中でも『社会から求められることではなく、自分がどう在りたいか自分で決める』ということを書いてきました。


そのことをご自身で顧みる機会がありました。


5年前、カナダで家族と暮らしていた時に乳がんが見つかったのです。


それは、自分の体に目を向けるきっかけにもなりました。


治療の方針を医師と相談した時のことです。


「決めるのはあなただよ。あなたの体のボスはあなたなんだよ」と言われました。


医師に任せておけばよいと考えていた西さんは、驚きました。


そして、両方の乳房を全摘して、再建手術はしないと決断しました。


手術をして身体的には変わってしまったけれど、次のようなことを思いました。


♡乳房が無くなっても自分は変わっていない。ずっと私。私のまま死ぬ。


♡女性って何だろう?


♡自分が何であるか、自分で決める。


♡言うことをきかない体だけど、その体を一番愛しているのは自分。


♡体のことを一番わかってあげられるのは、自分。





不安と向き合う


治療が終わり、予防のために卵巣も切除しました。


それでも、心の揺らぎは消えたわけではありません。


幸せな気持ちで寝るけれど、起きたらすごく怖い、寂しい、不安、、、


言いようのない不安に襲われます。


そんな時は、とにかく不安の奥の奥を見つめます。


「怖かったんや。怖かったね。怖かった、怖かった。大丈夫。大丈夫」と自分に声をかけ寄り添います。


乗り越えないそうです。





柔術で気づいたこと


カナダで始めた柔術では、周りの人は西さんが賞を取っている作家であることも乳がんであることも知りません。


ボコボコにされることが清々しくて、『私って何でもないんや〜』と感じました。


本当に人間としてゼロのところにいることはすごい大切


マットの上では、作家であることも乳がん経験者であることも関係ないのです。


柔術を通して、弱い自分と向き合うことになりました。




これからの人生の在り方

(本人談)

自分で自分を認めるって一番ムズいけど、無料なんですよね。

タイトルも賞ももらえたら嬉しいし、何かを達成しても嬉しい。

それが無くなっても自分を愛せるかということに体力を使ってる。

書けなくなっても自分を愛せるか、自分の中での一生かけての修行。

何も無くなっても自分を愛せるかを一生懸命やっている。






私も乳がんを経験しましたが、当時は息子のことで頭がいっぱいで、自分の体や心の声に耳を傾けるということはあまりありませんでした。



でも、息子の不登校で自分と向き合うようになってからは、人生観も生き方も在り方もずいぶんと変わりました。



西さんの言われる『どんな自分でも愛せる』ということは、自分を大切にするということでもあります。



自分を大切にできる人は、人も大切にできる。



これは、子どもに対しても同じです。



どんな自分でも愛せるから、どんな子どもであっても愛せる。



それは、不登校であっても、ひきこもりであってもです。



元気でも元気でなくても…

友達がいてもいなくても…

学校へ行けても行けなくても…

働いても働いてなくても…



自己受容は他者受容でもあります。



このことを心底腹落ちさせることが、大切だと感じていますニコニコ

(私もまだまだ修行中)