「目的地に行くには

まず、最初に

自分の居場所を

確認しないとね。

迷子になってしまう。

気持ちだけじゃ

たどり着かない。

気付くのが、遅かったよ。」




電話に出た信一、電話でおこされ少し機嫌が悪い。

信一「おはよう、どうした?」

ユズキ「あのね、今、香織といるんだけど、起こしてごめん」

信一「いいよ。大丈夫よ。どした?」

ユズキ「今日ね、バイトのみつさんから告白されたんだ」

信一「へぇー、それで?」

おどろかないようにしている信一

ユズキ「どうしようかと思っているよ」

信一「決めるのはユズキだから。あいつはいい奴だよ」

ユズキ「わかっているけど、どうしたら、いいのか、わからないよ」

信一の答えにショックを受け、少し泣き始めるユズキ。

ユズキ「私がいなくなっても、いいの?」

いきなり大声をだされ、事の大きさに気付き、戸惑う信一、でも素直になれない。

信一「そうは行っていないけど、決めるのは、お前だろ」

強く言い返す信一

泣いて携帯を投げるユズキ。その場に泣き崩れる。

香織が携帯を拾い、
信一に言う

香織「あんた、ひどいね。ユズキは、あんたの事が好きだから、困って泣いているのに」

信一「お前ら、なんなの。よく、わからないんだけど」

どうしたら、いいのか、わからず、苛立つ信一。

香織「あんた、最低」

電話は切られた。

電話の後、信一はよくわからない状態になり、明日は会う約束があるのを思いだし、めんどくさくなってきた。憂鬱になりながらも、バイトに行く信一であった。

続く
「僕らは子供だったのかな?

周りの意見に

戸惑うばかり

大切なのは、お互いの気持ちなのに

僕が君に伝えられなかった…」


波のような2人の気持ちが続いている、ある日の事。ユズキはある男性に告白された。
突然の事で、ユズキもびっくりした。

ある男性とは、バイト仲間で、信一の後輩であった。ユズキと信一が付き合っているのは、わかっている告白だった。

ユズキはとまどい、返事を保留にしたが、どうしたらいいか、わからず信一に連絡をした。

信一は電話にはでずに、寝ていた。ユズキは親友の香織に相談した。

香織は、ユズキの信一に対する気持ちをしっていたが、信一の態度をよく思っていなかった。

その為、信一と別れて、乗り換えた方がいいかもしれないと助言する。それはユズキの事を思っての助言であり、間違ってはいない。

ユズキは助言を聞いても決心がつかず、もう一度、香織のいる側で、信一に電話する。
寝ていた信一が起きて、電話に出た。

続く

「着信の名前が

君の時

なんで早くとらなかったのだろう。

今なら、嬉しすぎて

とれないかも、しれない」

ユズキと信一の距離はだいぶ離れた。お出かけをする回数も減り、メールの回数もユズキの一方通行だ。

信一の生活は夜、バイトで、夕方まで寝ている。メールにも気づかず、会う時間もない。

ユズキは感じる。信一の邪魔になっていないか。自分の不安をぶつけ、何度もメールしたり、返信がないことで、信一を怒ったりと、わがままなのではないか。

しかし、自分自身の会いたい気持ちを抑えることができない。

会っても、することは同じだが、ずっと一緒にいたい。

必死に不安と戦い、そして自分に負けて連絡をとり、信一を罵倒してしまう。そんな自分が嫌いで仕方ない。

勝手に涙がでる。
自分が自分でないように思える。

優しい信一、受け止めてくれる信一。信一が好きで仕方ない。

信一はよく言う
「我が儘でいいんだよ。あるがままなんだから。ユズキは自分の事、嫌いかもしれないけど、僕は好きなんだよね」

その言葉が今のユズキには、せつなく感じるようになってきた。

刹那過ぎる答えを、望まない2人が、感じ始めている。