ベッドルームで待つとは

娼婦のようだな…

それとも地球教のスパイ?

スパイなら尋問する

軍人が女スパイを尋問する方法など

多くあるが……と暗く笑う中将


えっえっえっえっ

あのあの

アタシそんなつもりじゃなくて

中将閣下の用邸で

お話しをして日頃のお疲れを

癒したくて待っていただけです


そんなスパイなんて……

してない……もう止めた…

どんな仕事か知ってる…


生命を張るようなことはしてないと

彼女はハラハラと尋ねてないことを

暴露し………身体が振るえていた


やめてくれ…………

止まらなくなるじゃないか!

ミュラーの脳裏に浮ぶ

隠していた感情が漂い始めた


子猫のように逃げようとする

彼女の背中越しに引き寄せて

耳朶を食む

音をたてて舌を這わす


ヤダヤダ


軍人の俺の腕からは

抜けられないけど……なんとか

抜け出そうとする子猫


這わしていない耳に

「誘っているなら…応えなきゃなぁ」

俺は大義名分を口にする