夫の浮気発覚後から
毎晩話し合いの日々が始まった
子供達が寝静まってからリビングに集合
23時〜だいたい1時間くらい
納得いかない話し合いの時には
2時間する時もあったし
とにかく毎日話合った
冷静に話そう
と心に決めて話し合いを始めるのに
いざ夫と一対一になり顔を見ると
発覚した日のことを思い出し
そのたびに取り乱していた
浮気相手から電話で直接言われた言葉
浮気相手と夫のLINEの内容
浮気真っ只中の頃の夫の冷たい態度
気づいたら
怒りは頂点に達し
どうにでもなれっていう
投げやりな気持ちで
心はたちまち埋め尽くされていて
本音をぶちまけて毎晩
人が変わったかのように発狂して
なかなか冷静な話し合いにはならなかった
あの頃の私からの言葉といえば
本当は何もしてあげたくない
汚らわしいとおもっている
一緒に生活もしたくない
離婚したいと思っている
と話した
夫は背中を丸め小さくなり
目も合わせずうつろで
申し訳ない
その一言をいつも低い声でポツリ
それしかないんだろうけど
その一言にも
夫の態度にも
とにかく腹が立って仕方がなかった
謝られても腹立つし
謝らないでいられるのも腹が立つという
訳のわからない
初めての感情がそこにはあった
言葉遣いには普段から気をつけて
丁寧な言葉を使うように心がけていたが
さすがに発狂の時には我を忘れて
暴言を吐きまくってしまった
抑えきれない怒りの感情から
夫の体に手を出してしまったこともある
何度も叩きすぎて
夫の膝は赤く腫れていたこともあった
夫はじっと耐えていた
夫も気の毒な人だ
無理やりにでもそう思うようにした
そう思えば私の悲しみでいっぱいの心が
少しは救われるような気がした
たまたま心のブレーキが壊れてて
イカれてる歪んでる不倫女に引っかかった
不倫女に洗脳され頭がおかしくなって
本当の幸せを忘れていた
家族という一番大切な
かけがえのないものを
失いかけそうになって
初めてわかったであろう
でもわかった時にはもう遅くて
毎日懺悔の気持ちで
罪滅ぼしの毎日で
妻である私や娘の顔色を伺い
機嫌を取りながら
過ごすことになったであろう
あれから現在、もうすぐ3年近くになる
今、夫に聞くと
妻である私と
子供達に
感謝の気持ちでいっぱいなんだとか
毎日幸せなんだとか
忘れないで欲しい
その気持ちを
私も今だけを切り取って見ると
幸せ
だけれど
あの事件を思い出したとたん
心はどうしてもまだ複雑な気持ちになってしまう
今現在、2人で話し合いをする時には
昔の話し合いの時よりは
冷静に話せている
フラッシュバックから
取り乱してしまうシーンがあっても
すぐに自分で立て直せるようになった
ここまできた自分を思うと
よくここまで頑張ったね
と褒めてあげたいし
誇らしくも思える
それが自信に繋がったのだった
自分をすぐに立て直せる自信に繋がった
もう何も怖いものはない
不倫や浮気をギフトと言う人がいるが
私はギフトとは思えない
でもそれがあったからこそ
今の強くなった自分がいる
心の芯が太くなった
一皮剥けた自分
バージョンアップできた自分に出会えた
心の芯が強くなった自分を手に入れて
もう何も怖いものはない
