桜雨 2 | 青いたんぽぽ

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腐なので、ご注意ください(笑)

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「俺、櫻井さんと付き合ってるから」

 

 

そう言った俺の隣で、盛大に口の中のビールを吹き出した櫻井さん

俺はそんな櫻井さんの口をおしぼりで拭いてあげる

 

「え?!え?!お前ら、そういう関係だったの?」

「知らなかった…」

 

一瞬の静けさから、すぐに騒然となった周りの同僚や女の子たち

 

 

今日は、俺と櫻井さんを『エサ』のようにされた飲み会で

俺も櫻井さんも目の前の女の子たちに興味もない

出来ればさっさとこの場を去りたいだけ

 

会社1,2を争うイケメン俺ら(本人たちは全くそんなことを思ってない)

こういう飲み会に駆り出されることが多い

 

だけど

 

 

『オレ、ゲイだから』

 

 

先日、いい加減疲れたのか、本心なのか

櫻井さんは、突然のカミングアウトをした

 

当然、そのことは会社中に知れ渡り

こういう飲み会に誘われることは無くなっていったが

 

うちの会社以外の子は、そんなことを知るはずもなく

 

社外ならいいだろう

『ゲイ』なら女の子に持っていかれないだろう

と思った懲りないやつらが、久々に櫻井さんを呼び出した

 

当然来ないだろうと思っていたけど

 

「タダで飲ませてくれるってさ」

 

なんて、少し悪そうに笑った櫻井さんがとても可愛らしく感じる



何故かといえば







俺は、櫻井さんに『恋』してるからだ